ハッピーメールを長く利用していると、何年経っても妙に覚えている場面がある。
高級なレストランへ行ったわけでもない。
旅行をしたわけでもない。
特別なプレゼントをもらったわけでもない。
それでも、その瞬間の空気だけは残っている。
私の場合、その一つがハッピーメールで知り合った女性と快活クラブで過ごした時間だった。
彼女とは、恋人とは少し違う関係だった。
いわゆるセフレという距離感だったと思う。
そんな彼女と快活クラブで二人で過ごしていたとき、向かい合った状態から彼女のほうからキスをしてきた。
今振り返ると、キスそのものよりも「彼女から距離を縮めてきた」ということが強く記憶に残っている。
今回は、その日のことをハッピーメール記録帖として残してみたい。
出会いのきっかけはハッピーメール
彼女と知り合ったのはハッピーメールだった。
最初はもちろん、お互いに知らない者同士だった。
プロフィールを見る。
メッセージを送る。
返信が来る。
そこからやり取りが続いていく。
出会い系を使っていると、この段階で終わることも珍しくない。
返信が途絶えることもある。
約束しても会えないこともある。
しかし彼女とは実際に会うところまで進んだ。
そして一度だけではなく、その後も関係が続いた。
恋人とは少し違う関係だった
彼女との関係を説明するなら、恋人というよりセフレという言葉のほうが近かった。
ただ、この言葉だけで二人の関係すべてを説明できるわけではない。
会えば会話もする。
一緒に時間も過ごす。
笑うこともある。
親密な関係だからといって、会っている時間のすべてが性的なものになるわけではない。
普通の男女と同じように、その場の空気や会話がある。
私にとって彼女は、単純に一言で片づけられない相手だった。
快活クラブで二人で過ごした
ある日、彼女と快活クラブへ行った。
快活クラブという場所自体は珍しくない。
漫画を読む。
インターネットを使う。
休憩する。
一人で利用する人も多い。
しかし、知り合った女性と一緒にいると、普段一人で利用するときとは少し雰囲気が違った。
周囲への配慮は当然必要だ。
公共の施設なので、二人だけの場所ではない。
その範囲で、私たちは静かに一緒の時間を過ごしていた。
向かい合った瞬間
そのとき、私たちは近い距離で向かい合った。
細かな会話まではもう覚えていない。
何か特別な言葉を言ったわけでもなかったと思う。
ただ、二人の距離が自然に近くなった。
そして彼女のほうからキスをしてきた。
突然というより、その場の流れの中で自然にそうなったという感覚だった。
私は少し驚いた。
関係のある女性とはいえ、相手から積極的に距離を縮められると印象に残るものだ。
「相手から」ということがうれしかった
今になって考えると、私が覚えている理由はここにある。
キスをしたこと自体ではない。
彼女のほうからキスしてきたこと。
それがうれしかった。
自分から近づく場合とは感覚が違う。
相手自身がその瞬間に距離を縮めようとしてくれた。
少なくともその場では、彼女も私との親密さを受け入れていたのだろう。
そのことが記憶に残った。
言葉より分かりやすい瞬間もある
男女の関係では、言葉だけでは分からないことがある。
「好き」
「楽しい」
「また会おう」
そう言われるのもうれしい。
一方で、行動から相手の気持ちを感じる瞬間もある。
彼女からのキスは、私にとってそういう瞬間だった。
ただし、一つの行動だけで相手の気持ちすべてを決めつけることはできない。
キスをしたから恋人になりたいとは限らない。
親密な関係だから将来まで約束しているわけでもない。
その瞬間の好意と、関係全体についての意思は分けて考える必要がある。
セフレという関係にも距離感がある
「セフレ」と聞くと、身体だけの関係を想像する人もいるだろう。
しかし実際の人間関係は、そんなに単純ではない。
相手によって違う。
会話を楽しむ人もいる。
食事をする人もいる。
一緒に出かける人もいる。
もちろん、お互いがどんな関係を望んでいるのかが一致していることが重要だ。
一方が恋人だと思い、もう一方がそう思っていなければ、いずれ苦しくなる可能性がある。
だからこそ、関係が続くほど距離感は大切になる。
親密でも同意はその都度必要
以前から親密な関係だったとしても、それだけで何でも了承されていることにはならない。
昨日大丈夫だったことが、今日も大丈夫とは限らない。
その日の気分もある。
体調もある。
状況もある。
そして途中で気持ちが変わることもある。
相手の反応を見る。
嫌そうならやめる。
無理に距離を縮めない。
これは恋人でも、セフレでも、初対面でも変わらないと思う。
今回の記憶が穏やかなものとして残っているのも、彼女自身から自然に距離を縮めてくれた場面だったからなのだろう。
公共の場所だからこその配慮
もう一つ、今振り返って重要だと思うのは場所だ。
快活クラブは宿泊施設でも、自宅でもない。
ほかの利用者もいる公共性のある施設だ。
二人が親密な関係だからといって、周囲の人に不快感を与える行動をしていいわけではない。
施設のルールを守る。
周囲へ配慮する。
親密な時間を過ごしたいなら、それに適した場所を選ぶ。
年齢を重ねた今なら、この点はより意識する。
出会い系では予想できない場面が生まれる
ハッピーメールを利用していて面白いと思うのは、最初のメッセージの段階では、その後の関係をほとんど予想できないことだ。
最初はただの文字だった。
プロフィール写真と短い自己紹介。
そこからメッセージを交換する。
実際に会う。
また会う。
少しずつ関係が変化する。
最初にプロフィールを見たとき、「いつかこの女性と快活クラブで向かい合ってキスをする」と想像することなどできなかった。
人との出会いは、それくらい予測できない。
長く覚えているのは小さな出来事
過去のデートを思い返してみると、不思議なことがある。
何を食べたのか忘れている。
何時に待ち合わせたのかも忘れている。
どんな服だったのかも覚えていない。
それなのに、一瞬の場面だけ覚えている。
表情。
距離。
相手から何かをしてくれた瞬間。
今回なら、彼女からキスをしてきた場面だ。
人間の記憶は、出来事の大きさではなく、そのとき自分がどう感じたかによって残るのかもしれない。
ハッピーメール記録帖として残す理由
こうした体験を書くのは、成功を自慢するためではない。
ハッピーメールを使っていた時期に、実際にどんな人と出会い、どんな時間を過ごしたのか。
それを自分の記録として残しておきたいからだ。
うまくいった日もある。
会えなかった日もある。
連絡が途絶えたこともある。
そして、今回のように何年経っても覚えている瞬間もある。
全部を含めて、一つの利用体験なのだと思う。
まとめ|キスよりも「彼女から近づいてくれたこと」が残った
ハッピーメールで知り合った女性とは、恋人とは少し違う親密な関係になった。
そして、快活クラブで一緒に過ごしていたある日、向かい合った彼女から自然にキスをされた。
大きな出来事ではない。
しかし私は今でも覚えている。
なぜなのか。
おそらく、自分が求めたのではなく、彼女自身から距離を縮めてくれた瞬間だったからだと思う。
男女の関係にはいろいろな形がある。
恋人。
友人。
そして名前を付けにくい関係。
どんな関係でも、相手の意思を尊重することは変わらない。
ハッピーメールでの出会いを振り返ると、派手な出来事より、こういう小さな瞬間のほうが意外と長く記憶に残っている。
快活クラブで彼女からキスをされた日も、私にとってそんな一日の一つだった。


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