ハッピーメールを長く使っていると、ときどき思うことがある。
「女性側から見ると、このサービスはどんな感じなんだろう?」
男性として利用していると、自分からプロフィールを見たり、気になる女性にメッセージを送ったりすることが多い。
送っても返事が来ないこともある。
何人かに送って、ようやく一人から返事が来ることもある。
そんな経験をしていると、女性側の画面では何が起きているのか気になってしまった。
そこで以前、お試し感覚で男性の自分が女性として登録してみたことがある。
もちろん、これは今になって考えると褒められた行動ではない。
相手から見れば、実際には男性なのに女性として表示されているわけだから、誤解させることになる。
この記事はそれをおすすめするものではなく、実際にやってみて何が起き、何を感じたのかを記録しておくものだ。
女性として登録したら空気が一変した
登録して最初に驚いたのは反応だった。
男性として使っているときとは、明らかに違った。
男性からメッセージが来る。
また来る。
さらに別の男性からも来る。
「こんなに来るの?」
というのが率直な感想だった。
男性として利用していたときには、自分から動かなければ何も始まらない感覚がかなり強かった。
ところが女性側になると、自分が積極的に動いていなくても男性側からアプローチが来る。
同じサービスなのに、立場を変えただけで見える景色がまったく違った。
男性として使っているときとの落差
これまで男性側として、
「どういうメッセージなら返事が来るんだろう」
「プロフィールのどこを変えればいいんだろう」
「また返信がないな」
などと考えることがあった。
しかし女性側を試したときは、その前提自体が違って見えた。
女性側には複数の男性からメッセージが届く可能性がある。
そうなると、一通一通に返事をするだけでも大変だ。
男性側からすれば、
「せっかく丁寧に送ったのだから返事くらいほしい」
と思うかもしれない。
僕自身、そう感じたことはある。
しかし受信側に大量のメッセージが並んでいるとしたら話は変わってくる。
単純に全部を読むだけでも時間がかかる。
まして全員に返信するのは難しい。
この体験で、返信が来ない理由を少し違う角度から考えるようになった。
「無視された」とは限らない
出会い系を男性側で利用していると、返信がないと落ち込むことがある。
プロフィールを読んで文章を考え、送信した。
それなのに何も返ってこない。
すると、
「自分に魅力がないのかな」
と考えてしまうこともある。
でも女性側に多くのメッセージが来ている状況を見て、一つ気づいた。
返信がないことと、自分自身を強く否定されたことは必ずしも同じではない。
単純にほかのメッセージに埋もれているかもしれない。
先にやり取りしている相手がいるかもしれない。
読む時間がないのかもしれない。
何人かを見た時点で疲れてしまった可能性だってある。
もちろん本当に興味を持たれなかったケースもあるだろう。
ただ、返信がないという一つの結果だけから、自分の価値まで決める必要はないと思った。
男性から届く文章にも差があった
もう一つ興味深かったのは、男性から届くメッセージの内容だった。
短いものもあれば、比較的丁寧に書かれたものもある。
何とか目に留まろうとしていることが伝わる文章もあった。
男性として利用しているときには、ほかの男性がどんなアプローチをしているのかを見る機会はほとんどない。
だから、
「自分のメッセージは普通なのか」
「ほかの男性はもっと工夫しているのか」
が分かりにくい。
受信側に立ってみると、メッセージには意外と個性が出ることが分かった。
同じような内容が続けば、短時間で流し読みされる可能性もある。
逆に、プロフィールを読んだことが自然に分かる文章は目に留まりやすい。
これは男性側に戻ったときの参考にもなった。
女性なら簡単、という話でもなかった
大量にメッセージが来るのを見て、
「女性は楽でいいな」
と単純に結論づけることもできる。
でも実際には、そうとも言い切れないと思った。
メッセージが多いということは、その中から相手を判断しなければならないということでもある。
プロフィールを見る。
文章を読む。
怪しくないか考える。
実際に会っても大丈夫そうか考える。
複数の人から同時に連絡が来れば、それだけ判断する回数も増える。
男性側には「返事が来ない」というしんどさがある。
女性側には「大量のアプローチから選別する」という別のしんどさがある。
立場によって困るポイントが違うのだと思う。
ただし、女性登録を試すことはおすすめしない
ここは今回の記事で一番重要なところだ。
実際に試した僕が言うのも変な話だが、男性が女性として登録して反応を見る方法はおすすめしない。
理由は単純で、相手は本物の女性だと思って連絡しているからだ。
こちらは実験のつもりでも、相手は時間を使って文章を書いている。
場合によっては真剣に出会いを探しているかもしれない。
そこには相手がいる。
僕も実際に大量のメッセージを見て、
「これは観察するだけのゲームではないな」
と思った。
サイトの仕組みを知りたいという好奇心と、相手を誤解させることは別問題だ。
今なら、男女差を知りたいからという理由だけで同じことをする必要はないと思っている。
それでも体験から分かったこと
一方で、この経験から得た気づきは、その後男性として利用するときの考え方に影響した。
特に大きかったのは、
「女性には自分以外からもメッセージが届いている」
という当たり前の事実を実感できたことだ。
だから返信を催促しすぎない。
最初から長文を送りすぎない。
返事がなくても必要以上に引きずらない。
プロフィールを読んでから送る。
相手が返しやすい文章を意識する。
こうした基本的なことの意味が以前より分かるようになった。
「女性を攻略する方法」というより、相手側にも大量の情報や選択肢があることを想像するようになった、というほうが近い。
出会い系は立場によって別世界に見える
今回の経験で一番印象に残ったのは、同じハッピーメールなのに男性側と女性側で見える世界が大きく違ったことだった。
男性側では、
「どうすれば返事が来るか」
を考える。
一方、女性側では、
「誰に返事をするか」
という状況になりやすい。
この違いを知らずに男性側だけの感覚で考えていると、
「なぜ返事をくれないんだ」
という不満ばかりが大きくなってしまう。
しかし相手側の状況を想像できれば、少し見方が変わる。
返信がない。
それなら次へ行く。
返信が来た。
それなら丁寧にやり取りする。
そのくらいの距離感のほうが、自分自身も疲れにくい。
お試しのつもりでも、画面の向こうには人がいる
最初は単純な好奇心だった。
女性として登録したらどうなるのだろう。
そんな軽い気持ちだった。
そして実際に試してみたら、男性からガンガンメッセージが来た。
男性として使っているときとの違いには驚いた。
ただ、そこで同時に分かったこともある。
一通のメッセージの向こうには、一人の人間がいる。
こちらにとっては実験でも、相手にとっては実験ではない。
だから、この方法を繰り返したいとは思わない。
むしろ今回の経験を男性側での利用に生かすほうがいい。
返事が来なくても過剰に落ち込まない。
大量のメッセージの中に自分の一通があるかもしれないと考える。
そして返信してくれた相手には普通に丁寧に接する。
男性なのに女性として登録してみた。
そこで一番勉強になったのは、テクニックではなかった。
自分が送信ボタンを押した先にも、こちらと同じように画面を見て判断している人がいる。
長く出会い系を使っていると忘れそうになるけれど、結局そこが一番大事なのだと思う。


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