ハッピーメールの女性と快活クラブでビリヤードをするはずだったが

実録ログ

ハッピーメールで知り合った女性と会うことになった。

メッセージを何度かやり取りして、実際に会う。

出会い系サイトを10年以上利用してきた私にとって、女性と会う約束そのものは初めてではなかった。

それでも、待ち合わせの日が近づくと少し緊張する。

写真と同じ女性が来るのだろうか。

本当に来るのだろうか。

会ったら何を話そう。

そして今回は、会ったあとに何をするのかも決めていた。

快活クラブへ行く。

ビリヤードをする。

予定はかなり分かりやすかった。

カフェで何時間も話すわけではない。

映画のように上映時間を気にする必要もない。

二人でビリヤードをする。

私は、

「これなら会話に困る時間も少ないかもしれない」

と思っていた。

しかし。

実際の一日は、私が考えていた予定とは少し違う方向へ進んだ。

今回は、ハッピーメールで知り合った女性と快活クラブでビリヤードをするはずだった日のことを書いてみたい。

会う前からビリヤードをするつもりだった

なぜビリヤードだったのか。

正確なメッセージの内容は、もう細かく覚えていない。

私が提案したのか。

女性との会話の中で自然に決まったのか。

今となっては記憶が曖昧だ。

ただ、快活クラブへ行ってビリヤードをする。

その予定だったことは覚えている。

私はビリヤードのプロではない。

大会へ出るような腕前でもない。

趣味として毎週練習していたわけでもない。

それでも、まったくやったことがないわけではなかった。

キューを持つ。

白いボールを打つ。

狙ったボールに当てる。

単純に見える。

しかし思った方向にはなかなか進まない。

そんな遊びだ。

初対面に近い女性と一緒に過ごすなら、悪くないと思った。

ずっと相手の顔を見て話し続けなくてもいい。

「次、どうぞ」

「惜しい」

「入った」

ビリヤードそのものが会話を作ってくれる。

私は初対面の女性との会話が得意ではなかった。

だから、何かをしながら会うほうが楽だったのかもしれない。

快活クラブへ向かった

女性と合流した。

最初の会話が何だったのかは覚えていない。

おそらく、

「こんにちは」

「今日はよろしく」

そんな普通の言葉だったと思う。

出会い系サイトで女性と初めて会う瞬間は、何度経験しても少し不思議だった。

スマートフォンの中にいた人が、目の前にいる。

メッセージでは文字だった。

プロフィールには写真がある。

しかし実際に会うと、声がある。

歩き方がある。

表情がある。

文字だけでは分からなかった人間が突然立体になる。

私は女性と一緒に快活クラブへ向かった。

ビリヤードをする。

今日の予定は決まっている。

私は少し安心していたと思う。

何をするか決まっていないデートは難しい。

「どこ行く?」

「何する?」

その相談だけで時間が過ぎることがある。

今回は違う。

快活クラブ。

ビリヤード。

非常に簡単だ。

少なくとも私は、そう思っていた。

会員証を持っていなかった

快活クラブへ入る。

そこで一つ問題があった。

私は会員証を持っていなかった。

今まで利用したことがなかったのか。

昔利用していても会員情報が分からなかったのか。

細かいことは覚えていない。

とにかく、その場で手続きが必要になった。

私は会員証を作ることになった。

初デート。

女性がいる。

そして私は快活クラブの入会手続きをしている。

今考えると、少し変な光景だ。

名前。

必要な情報。

受付。

私は手続きを進めた。

女性は待っていた。

この時点では、まだ予定どおりだった。

会員証を作る。

受付を終える。

ビリヤードをする。

何も問題はない。

私はそう考えていた。

ビリヤード台へ行くと思っていた

手続きが終わった。

私は当然、ビリヤードの場所へ向かうと思っていた。

キューを選ぶ。

ボールを並べる。

どちらが先に打つのか決める。

女性がビリヤードをどのくらいやったことがあるのか聞く。

そんな場面を想像していた。

しかし。

私たちはビリヤード台へ向かわなかった。

「個室に行かない?」

女性がそんな雰囲気のことを言った。

正確な言葉は覚えていない。

かなり昔の出来事だ。

ただ、ビリヤードをする予定だったのに、個室を利用する流れになったことは覚えている。

私は少し驚いた。

「ビリヤードは?」

心の中で思った。

もちろん女性に強く確認したわけではない。

予定は変更された。

ビリヤード。

そこから個室。

出会い系サイトで女性と会っていると、ときどきこういうことがあった。

会う前に考えていた予定と、実際の行動が変わる。

カフェへ行く予定だった。

しかしドライブになる。

食事だけの予定だった。

しかし別の場所へ行く。

一時間だけ会う予定だった。

しかし長く一緒にいる。

逆もある。

一日会うつもりだったのに、短時間で終わる。

予定は予定。

実際に会った二人の空気で、その後の行動が変わる。

この日もそうだった。

私は予定変更に弱かった

私は昔から、ある程度予定が決まっているほうが安心する。

今日はここへ行く。

これをする。

何時くらいに終わる。

頭の中に流れがある。

そのほうが楽だ。

今回も、

「快活クラブでビリヤード」

という予定があった。

だから安心していた。

しかし予定が変わる。

突然、次の行動を考えなければならない。

私は少し戸惑った。

女性はどういう気持ちなのだろう。

ビリヤードをしたくなくなったのか。

疲れているのか。

ゆっくりしたいのか。

私と話したいのか。

いろいろ考える。

しかし本人の心の中は分からない。

出会い系サイトを長く利用しても、私は女性心理を完全には理解できなかった。

相手の一言。

表情。

行動。

そこから意味を考える。

そして勝手に答えを作る。

後になって、

「全然違ったかもしれない」

と思う。

この日も、私は女性の気持ちを正確には分かっていなかったと思う。

個室へ入った

私たちは個室へ入った。

快活クラブの個室。

私は普段から頻繁に利用していたわけではない。

だから少し新鮮だった。

ビリヤード台のある広い場所とは違う。

二人だけの空間に近い。

周囲の視線を気にする必要が少ない。

私は女性と一緒に座った。

何を話したのか。

正直、細かい会話は覚えていない。

仕事の話。

日常の話。

ハッピーメールの話。

そんなことを話したのかもしれない。

記憶とは不思議だ。

会話の内容は消える。

しかし、

「ビリヤードをするはずだったのに個室へ行った」

という流れだけは残っている。

おそらく予定外だったからだ。

人間は予想どおりの出来事より、予想から少し外れた出来事を覚えている。

ビリヤードをしなかった

結局、その日はビリヤードをしなかった。

少なくとも私の記憶では、キューを持っていない。

白いボールを打っていない。

女性と勝負もしていない。

快活クラブへ行った。

会員証を作った。

しかし目的だったはずのビリヤードはしなかった。

今考えると面白い。

もし誰かに、

「何のために快活クラブへ行ったの?」

と聞かれたら、

「ビリヤード」

と答える。

しかしビリヤードはしていない。

予定だけが残っている。

私はこういう日を何度か経験している。

映画を見ようと思った。

見なかった。

食事へ行く予定だった。

違う店へ行った。

ドライブだけの予定だった。

長時間一緒にいた。

人生には「するはずだったこと」が意外と多い。

出会い系サイトのデートは予定どおりにいかない

ハッピーメールで女性と会う。

メッセージの段階では、いろいろ考える。

待ち合わせ場所。

時間。

店。

その後の予定。

しかし実際に会うと変わる。

相手の印象が想像と違う。

会話が盛り上がる。

逆に盛り上がらない。

疲れている。

時間がある。

予定がなくなる。

その場で決める。

私は出会い系サイトを10年以上利用してきた。

その経験から思う。

初対面のデートで、予定を完璧に作りすぎても意味がないことがある。

もちろん待ち合わせ場所くらいは決めたほうがいい。

最初に行く店も考えておいたほうが楽だ。

しかし、

「13時に会って、14時までカフェ、14時30分からビリヤード、16時に移動」

そこまで細かく決めても、予定どおりになるとは限らない。

相手は人間だ。

自分も人間だ。

実際に会ったときの感情がある。

この日、私はそれを経験した。

女性から予定を変えることもある

当時の私は、デートの予定は男性が考えるものだと思っていた部分がある。

どこへ行く。

何をする。

店を決める。

男性がリードする。

そんな考え方だ。

しかし実際には、女性から流れを変えることもある。

「ここに行きたい」

「もう少し話したい」

「今日は帰ろう」

「別の場所へ行こう」

相手にも意思がある。

当たり前だ。

この日の快活クラブも、私一人で決めた流れではなかった。

ビリヤードをするはずだった。

しかし違う過ごし方になった。

私はその変化についていった。

それが正しかったのか。

別の選択肢があったのか。

今となっては分からない。

ただ、その日の私はそうした。

もし本当にビリヤードをしていたら

たまに考える。

もし予定どおりビリヤードをしていたら、どうなっていただろう。

女性が上手だったかもしれない。

私が負けたかもしれない。

二人で笑ったかもしれない。

ビリヤードをしながら自然に話せたかもしれない。

その後、食事へ行った可能性もある。

逆に。

ビリヤードが盛り上がらず、早く解散していたかもしれない。

未来は分からない。

私たちはビリヤードをしなかった。

だから「ビリヤードをした二人」の未来は存在しない。

存在するのは、実際に選んだ一日だけだ。

快活クラブへ行った。

私は会員証を作った。

そして個室へ入った。

それが私の記憶だ。

会員証だけは残った

女性との関係がその後どうなったのか。

どのくらい続いたのか。

細かいことは、別の記録として書くことがあるかもしれない。

しかしこの日の出来事で面白いのは、私は快活クラブの会員証を作ったことだ。

女性と会わなければ作らなかったかもしれない。

ビリヤードの予定がなければ、快活クラブへ行かなかったかもしれない。

一人の女性との出会いによって、自分の生活に小さな変化が起きる。

新しい店へ行く。

知らなかった場所を知る。

会員証を作る。

デートの記憶というと、恋愛の部分だけを考えがちだ。

しかし私の記憶には、こういう細かい出来事が残っている。

「快活クラブの会員証を作った日」

その横に、ハッピーメールで知り合った女性がいた。

ハッピーメール記録帖に残しておく

ハッピーメールで知り合った女性と、快活クラブでビリヤードをする予定だった。

私は会員証を作った。

受付をした。

これからビリヤードをする。

そう思っていた。

しかし、しなかった。

予定は変わった。

私たちは個室へ行った。

何時間いたのか。

どんな会話をしたのか。

細かい部分は薄れている。

それでも、

「ビリヤードをするはずだった」

という記憶は残っている。

人生には、予定どおりに進んだ日のほうが多いのかもしれない。

仕事へ行く。

電車に乗る。

昼を食べる。

帰る。

予定どおりだ。

だから記憶に残らない。

しかし予定が少し変わった日は覚えている。

ハッピーメールの女性。

快活クラブ。

ビリヤード。

会員証。

個室。

この単語を並べるだけで、私はあの日を少し思い出す。

ビリヤードをするはずだった。

でも、しなかった。

それだけの話だ。

それでも私にとっては、ハッピーメールを利用していた時代の一日だった。

だから。

ハッピーメール記録帖に残しておく。

コメント