ハッピーメールで女性と知り合って実際に会うと、メッセージだけでは分からなかった一面が見えてくることがある。
今回印象に残っているのは、彼女とドライブデートをしたときのことだ。
車で一緒に移動しながら話をしていると、彼女はまるで先輩のような立場になって、私にいろいろなアドバイスをしてきた。
恋愛の話だけではない。
人との付き合い方や考え方など、話題は自然に広がっていった。
普通のデートなら、お互いの趣味を聞いたり、食べたいものを相談したりして終わることもある。
しかし、この日のドライブは少し違った。
彼女の話を聞く時間が多かった。
それが不思議と嫌ではなかった。
車の中だから話せることもある
ドライブデートの面白いところは、二人がずっと正面を向いて話す必要がないことだ。
カフェならテーブルを挟んで向かい合う。
食事なら相手の表情を見ながら話すことになる。
それに対して車の中では、基本的には同じ方向を向いている。
景色を見ながら話せる。
少し沈黙しても、それほど不自然ではない。
この距離感のおかげなのか、彼女もかなり自然に話していた。
最初は普通の雑談だった。
ところが話をしているうちに、
「そういうときは、こうしたほうがいいよ」
という感じで、彼女からアドバイスが出てくるようになった。
一つの話題が終わると、また別の話題。
私は運転や景色に意識を向けながら、彼女の話を聞いていた。
彼女が「先輩」に見えてきた
年齢だけで人間関係が決まるわけではない。
ある分野では年下の人から教えてもらうこともあるし、経験の違いによって立場が逆転することもある。
この日の彼女は、まさにそんな感じだった。
話し方も、
「絶対こうしなさい」
という強いものではなかった。
自分の経験をもとに、
「私はこう思う」
「こういう考え方もあるよ」
と伝えてくる。
それを聞いているうちに、私は彼女をデート相手としてだけではなく、人生の少し先を知っている「先輩」のように感じるようになった。
恋愛目的で知り合った男女でも、実際に会えば関係性はもっと複雑になる。
男性が女性をリードする。
女性が男性についていく。
そんな単純な形だけではない。
女性のほうが詳しいことがあれば教えてもらえばいい。
この日の私は、自然に聞く側になっていた。
アドバイスされるのは悪い気分ではなかった
人からアドバイスされると、場合によっては面倒に感じることもある。
求めてもいないのに、
「こうするべき」
「それは間違っている」
と言われ続ければ疲れる。
しかし、彼女の場合は少し違った。
会話の流れの中で出てきた話だったからだ。
私が話したことに対して、彼女が自分の経験を話す。
そこから、
「だったら、こうしてみてもいいんじゃない?」
と続く。
一方的に説教されている感じではなかった。
むしろ、
「この人はこういう考え方をするんだな」
と彼女自身を知る材料になった。
アドバイスの内容そのものより、その言葉から見えてくる彼女の性格のほうが興味深かった。
メッセージだけでは分からなかった部分
ハッピーメールでやり取りしている段階では、どうしても情報が限られる。
文章が短い人もいる。
返信が早い人も遅い人もいる。
絵文字をたくさん使う人もいれば、ほとんど使わない人もいる。
しかし、それだけで相手の性格を判断するのは難しい。
実際に会って長く話してみると印象が変わることがある。
彼女もそうだった。
ドライブをしながら話してみると、思っていた以上に自分の考えを持っている人だった。
そして、人に何かを伝えることが好きなのかもしれないとも感じた。
こういう部分は、メッセージだけではなかなか見えてこない。
デートなのに相談時間のようになってきた
しばらく走っていると、デートというより人生相談のような時間になってきた。
私が話す。
彼女が聞く。
そして彼女が意見を言う。
私が、
「なるほど」
と返す。
また別の話になる。
そんな繰り返しだった。
普通なら、
「せっかくのデートなのに恋愛らしい雰囲気にならない」
と考えるかもしれない。
でも私は、必ずしもそれが失敗だとは思わなかった。
二人で楽しく食事をするのもデート。
景色を見るのもデート。
そして車の中で真面目な話をするのも、二人で過ごした時間には変わりない。
むしろ後になって思い出すのは、こういう少し変わった時間だったりする。
「教えてもらう側」になってもいい
男性側がデートを成功させようとすると、
「自分がリードしなければ」
と思いすぎることがある。
どこへ行くか決める。
店を探す。
話題を作る。
相手を楽しませる。
もちろん、そういう気遣いは大切だと思う。
ただ、すべてを男性側が担当する必要はない。
今回のように、会話では女性がリードすることもある。
彼女が詳しい話題なら、私は聞けばいい。
分からないことなら、
「それはどういうこと?」
と質問すればいい。
教えてもらうことを恥ずかしがる必要もない。
むしろ相手が得意な話をしているときは、その人らしさがよく見える。
アドバイスの内容より残ったもの
今振り返ってみると、彼女から言われた言葉を一字一句覚えているわけではない。
でも、
ドライブ中に彼女が先輩のようにいろいろ話してくれた
という場面は覚えている。
これは少し面白い。
人との思い出は、会話の全文ではなく雰囲気として残ることがある。
車の中。
流れていく景色。
隣に座っている彼女。
そして、いろいろ教えてくる彼女の声。
そういう一連の場面として記憶に残っている。
出会い系で知り合っても関係は一つではない
ハッピーメールのようなサービスで知り合うと、どうしても最初は「男女の出会い」という部分を強く意識する。
しかし、実際に人と人が会えば、それだけでは終わらない。
友達のように話すこともある。
相談相手のようになることもある。
年齢や経験によっては、先輩と後輩のような空気になることもある。
今回のドライブでは、まさにその変化があった。
彼女はデート相手でありながら、会話の中では先輩のようでもあった。
こういう関係性は、プロフィールを読んでいるだけでは予想できない。
実際に会って、同じ時間を過ごして初めて分かる。
すべてのアドバイスを受け入れる必要もない
もちろん、相手からアドバイスされたからといって、全部その通りにする必要はない。
これは恋愛に限らない。
人の意見は参考にしながら、最後は自分で考える。
彼女の話についても、
「確かにそうかもしれない」
と思ったものもあれば、
「自分の場合は少し違うかな」
と思ったものもあった。
それでいいと思う。
大切なのは、相手の意見を聞いたうえで自分なりに考えることだ。
同時に、意見が違うからといってその場で勝ち負けを決める必要もない。
「そういう考え方もあるんだな」
くらいで聞けると、会話も続きやすい。
ドライブデートで分かった彼女の一面
この日のドライブで一番印象に残ったのは、目的地でも食事でもなかった。
彼女がいろいろアドバイスしてくれたことだった。
デート相手だったはずなのに、途中から先輩のように見えてきた。
不思議な時間だった。
でも、それも実際に会ったからこそ分かった彼女の一面だ。
ハッピーメールでの出会いというと、マッチした、返信が来た、会えた、といった結果ばかりを考えやすい。
しかし実際の思い出は、もっと細かいところに残っている。
何を話したか。
どんな空気だったか。
相手がどんな表情で話していたか。
そして、自分がそのときどう感じたか。
今回の場合、それが「先輩のようにアドバイスしてくる彼女」だった。
恋愛らしい甘い会話ばかりがデートではない。
相手から何かを教えてもらったり、自分とは違う考え方を聞いたりする時間もある。
そんな少し変わったドライブデートも、今では一つの出会いの記録として残っている。


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