ハッピーメールで知り合った女性との待ち合わせ
出会い系を長く使っていると、いろいろな人と出会う。
メッセージだけで終わる人もいれば、一度会って終わる人もいる。逆に、最初は何も期待していなかった相手と不思議な縁が続くこともある。
今回の女性もそんな一人だった。
ハッピーメールで知り合った彼女は、年齢が近く、落ち着いた雰囲気だった。やり取りの段階から文章が丁寧で、無理に盛り上げようとしない自然さがあった。
待ち合わせ当日、私は少し早めに現地へ到着した。
出会い系の待ち合わせは何度経験しても少し緊張する。
本当に来るのだろうか。
写真と同じ人なのだろうか。
話は続くだろうか。
そんなことを考えながら待っていると、彼女が現れた。
写真の印象と大きな違いはなかった。
むしろ実際に会った方が柔らかい雰囲気だった。
お互い軽く挨拶を交わし、そのまま話せる場所を探すことになった。
なぜ快活CLUBへ行ったのか
最初はカフェを考えた。
しかし休日だったこともあり、どこも混雑していた。
落ち着いて話せる場所を探した結果、快活CLUBへ行くことになった。
私は何度も利用したことがあったが、彼女はあまり利用経験がないらしかった。
受付を済ませて個室へ入る。
個室に入った瞬間、お互い少し笑ってしまった。
初対面同士が個室で向かい合う状況は、なかなか独特だからだ。
最初の数十分は少しぎこちなかった。
仕事の話。
住んでいる場所の話。
休日の過ごし方。
当たり障りのない話題からスタートした。
しかし会話は意外なほど続いた。
少しずつ変わっていく空気
時間が経つにつれて、彼女の表情はどんどん柔らかくなっていった。
最初は背筋を伸ばして座っていた。
言葉も少し丁寧すぎるくらいだった。
しかし一時間ほど経つ頃には雰囲気が変わっていた。
笑顔が増えた。
会話のテンポも自然になった。
冗談も言うようになった。
人は安心すると変わる。
それがよく分かった。
途中で彼女は上着を脱いだ。
「ちょっと暑いですね」
そう言いながら笑った。
特別な意味はない。
ただリラックスしてきたのだろう。
しかし私は、その行動に少し驚いた。
初対面の時とは明らかに空気が違っていたからだ。
家のような雰囲気になっていく
快活CLUBの個室は不思議な空間だ。
カフェほど人目がない。
ホテルほど特別でもない。
中途半端と言えば中途半端だが、その中途半端さが逆に居心地を良くしているのかもしれない。
彼女も次第に自然体になっていった。
飲み物を取りに行ったり、雑誌を見たりしながら過ごす。
会話が途切れても気まずくならない。
沈黙が苦痛ではない。
これが意外と大きい。
初対面で沈黙が平気な相手はそう多くない。
無理に話題を探さなくても空気が成立する。
そういう相手とは長く付き合える可能性がある。
私はそんなことを考えていた。
距離感が縮まる瞬間
恋愛において距離感は面白い。
物理的な距離ではない。
心理的な距離だ。
会った瞬間は遠い。
しかし会話を重ねることで少しずつ近くなる。
共通点が見つかる。
価値観が見える。
人生経験を共有する。
そうして少しずつ警戒心が薄れていく。
この日もまさにそうだった。
最初は他人だった。
しかし数時間後には、以前から知り合いだったような感覚になっていた。
もちろん実際には知り合って間もない。
それでも不思議な安心感があった。
出会い系で出会ったという事実を忘れてしまうほどだった。
40代になると出会いの価値が変わる
若い頃の出会いと、40代の出会いは違う。
若い頃は刺激を求める。
新鮮さを求める。
しかし年齢を重ねると、それだけでは続かない。
安心感。
居心地の良さ。
無理をしない関係。
そういうものを重視するようになる。
私自身もそうだ。
一緒にいて疲れない相手がいい。
見栄を張らなくて済む相手がいい。
今回の女性には、そういう空気があった。
だから印象に残ったのだと思う。
出会い系は結果だけではない
出会い系というと、多くの人は結果ばかりを見る。
会えたのか。
付き合えたのか。
続いたのか。
しかし実際には、その途中にも価値がある。
知らない人と出会う。
会話する。
価値観に触れる。
自分とは違う人生を知る。
それだけでも十分面白い。
この日の快活CLUBでの時間もそうだった。
派手な出来事があったわけではない。
ドラマのような展開があったわけでもない。
それでも記憶に残っている。
なぜなら、人と人との距離が少しずつ縮まっていく過程を感じられたからだ。
まとめ
帰り道、私は駅へ向かいながら考えていた。
また会うことになるのだろうか。
それとも今回限りなのだろうか。
答えは分からない。
出会い系ではそういうことがよくある。
ただ一つ言えるのは、その日の時間は確かに楽しかったということだ。
快活CLUBの個室で過ごした数時間。
最初はぎこちなかった二人が、少しずつ自然体になっていく。
その変化が印象に残った。
出会い系には疲れることもある。
うまくいかないこともある。
それでも時々こうした出会いがある。
だから私は今でも続けているのかもしれない。
あの夜の快活CLUBは、ただ漫画を読む場所ではなかった。
見知らぬ二人の距離が少しだけ近づいた、そんな特別な空間だったのである。


コメント