ハッピーメールで出会った女性と、気づけば何度も「いっちょう」でご飯をしていた

初期体験

群馬県に住んでいた頃、私はハッピーメールを利用していた。

今ほどマッチングアプリが当たり前ではなかった時代だ。

仕事が終わった夜。

休日の午後。

暇な時間にログインしては女性のプロフィールを見ていた。

実際に会うまで発展した女性も何人かいた。

そして不思議なことに、待ち合わせ場所や食事場所として利用することが多かったのが「いっちょう」だった。

群馬県民なら知らない人はいないだろう。

広い駐車場。

個室風の席。

メニューの豊富さ。

初対面同士でも利用しやすい店だった。

最初の待ち合わせ

ある日、ハッピーメールで知り合った女性と会うことになった。

メッセージは数日間続いていた。

年齢は私と近かった。

仕事帰りに食事でもどうですか。

そんな流れだったと思う。

当日、少し早めに駐車場へ到着した。

初対面は何歳になっても緊張する。

車の中で時間を確認する。

スマホを見る。

また時間を見る。

そんなことを繰り返していた。

しばらくすると女性から連絡が来た。

「着きました」

その一言で一気に現実感が出る。

いっちょうという安心感

店内へ入る。

いっちょうは便利だ。

和食もある。

定食もある。

うどんもある。

甘味もある。

何を食べるかで困ることが少ない。

初対面だと会話が途切れる瞬間もある。

そんな時でも料理の話ができる。

この安心感は大きかった。

高級店だと緊張する。

居酒屋だとお酒前提になる。

ファミレスだと少し味気ない。

その中間にあるのが、いっちょうだった。

写真と実物は違う

ハッピーメールに限らない。

プロフィール写真と実際の印象は違う。

良い意味でも悪い意味でも違う。

実際に会ってみると写真より若く見える人もいた。

逆のケースもあった。

だから私は途中から写真だけでは判断しなくなった。

会話してみる。

食事してみる。

その方がずっと分かることが多い。

会話の内容

仕事の話。

休日の話。

群馬県の話。

好きな食べ物の話。

内容は普通だ。

しかし普通の会話が意外と難しい。

プロフィールだけでは分からない相手の雰囲気が見えてくる。

話し方。

笑い方。

食べるスピード。

店員さんへの接し方。

そういう部分が印象に残る。

恋愛というより、人間観察に近かったかもしれない。

何人かと会った

振り返ると、いっちょうで食事をした女性は一人ではなかった。

ハッピーメールで知り合った人。

他のサービスで知り合った人。

何人かと会った。

だから店内に入るたびに思い出が増えていった。

「あの席だったな」

「この辺で話したな」

そんな記憶が残っている。

店そのものより、その時の出来事が記憶に残る。

うまくいった人も、そうでない人も

食事をしただけで終わった人もいる。

その後も何度か会った人もいる。

結果はさまざまだった。

しかし今思うのは、会わなければ何も始まらなかったということだ。

メッセージだけでは分からない。

実際に会って話す。

それが大切だった。

今思い出す群馬時代

東京へ引っ越してから、群馬時代を思い出すことがある。

広い駐車場。

車での移動。

待ち合わせ。

そして、いっちょう。

ハッピーメールで知り合った女性と食事をした時間は、特別な出来事ではないかもしれない。

しかし人生は、そういう何気ない時間の積み重ねでできている。

大恋愛ではない。

劇的な展開でもない。

それでも確かに存在した時間だった。

群馬県在住の頃、私は何度も女性といっちょうでご飯をした。

今となっては、それも懐かしい思い出のひとつである。

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