ハッピーメールは女性とネットカフェでキスできますよ

初期体験

人生って、不思議だ。

まさか50代を超えて、ネットカフェで女性とキスする未来があるなんて、若い頃は想像していなかった。

しかも出会いは、ハッピーメールだった。

昔は、ネットの出会いって怪しいイメージが強かった。

でも今は違う。

孤独な人間同士が、スマホ越しに繋がっている。

誰かと話したい。
寂しい。
承認されたい。
触れ合いたい。

そういう感情が、アプリの中に大量に流れている。

自分も、その中の一人だった。


「会えないだろうな」と思っていた

最初は半信半疑だった。

プロフィール。
メッセージ。
やり取り。

本当に会えるのか分からない。

業者もいる。

返信が突然止まることもある。

既読スルーも普通。

だから期待しすぎないようにしていた。

でも、やり取りが続いた。

深夜。

お互い眠れない時間。

他愛もない話。

仕事の話。

孤独の話。

気づけば、毎日LINEしていた。

人間って、不思議だ。

会ってなくても、心が近づくことがある。


実際に会う日は、かなり緊張した

待ち合わせの日。

かなり緊張した。

「写真と違ったらどうしよう」

「嫌われたらどうしよう」

「変なおじさんと思われたら終わりだ」

そんなことばかり考えていた。

でも、相手の女性も少し緊張していた。

その空気で、逆に安心した。

完璧な人間同士じゃない。

孤独を抱えた人間同士だった。

だから、少し居心地が良かった。


ネットカフェという、中途半端な避難場所

夜になった。

どこへ行くか迷った。

居酒屋でもない。

ホテルでもない。

ファミレスでもない。

結果、ネットカフェへ入った。

今のネットカフェって、昔よりかなり綺麗だ。

個室感もある。

静かだ。

ドリンクバーもある。

誰にも見られにくい。

ある意味、「都会の避難所」みたいな場所だと思う。

孤独な人間が、一時的に安心する場所。


距離が近づいた瞬間

最初は普通に話していた。

スマホを見たり。

動画を見たり。

笑ったり。

でも、個室って距離が近い。

静かだ。

沈黙も増える。

その沈黙の中で、少しずつ空気が変わっていく。

気づけば、肩が触れていた。

そして、キスした。

短かった。

でも、かなり記憶に残っている。

「ああ、人間って、本当に孤独なんだな」

なぜか、その瞬間にそう思った。

たぶん、お互いに寂しかった。

だから触れた。


恋愛というより、「存在確認」に近かった

若い頃の恋愛とは少し違う。

情熱だけじゃない。

もっと静かだ。

「自分は、まだ誰かと触れ合える存在なんだ」

そう確認している感じに近かった。

年齢を重ねると、人との距離が減る。

触れ合いも減る。

誰かに必要とされている感覚も減る。

だからこそ、小さな接触が異常に心へ残る。

キスそのものより、

「誰かと同じ空間にいた」

という事実のほうが大きかった。


でも、その後うまくいくとは限らない

現実は難しい。

会ったからといって、恋人になるわけじゃない。

むしろ、その後フェードアウトすることもある。

連絡が減る。

返信速度が変わる。

突然終わる。

出会い系って、そういう世界でもある。

でも、それでも思う。

あの時間には意味があった。

完全な孤独ではなかった。

人生の中で、「誰かと繋がった瞬間」が確かに存在した。

それはゼロとは違う。


ハッピーメールには、人間の孤独が集まっている

ハッピーメールって、単なる出会いアプリじゃない気がする。

もちろん遊び目的の人もいる。

恋愛目的もいる。

でも実際は、

寂しい人間の集まりでもある。

仕事終わり。

深夜。

孤独。

離婚。

未練。

承認欲求。

そういう感情が、スマホの画面の向こうに大量に存在している。

だから、人間臭い。

綺麗ごとだけじゃない。

でも、リアルだ。


50代でも、人は誰かを求めている

年齢を重ねても、人は孤独になる。

そして、誰かを求める。

それは別に恥じゃないと思う。

むしろ自然だ。

「もう恋愛なんていい」

そう言いながら、本当は誰かに会いたい人は多い。

自分も、その一人だった。

だから、ネットカフェでキスした夜を、たまに思い出す。

派手な恋愛じゃない。

でも、人間らしい夜だった。

孤独な人生の中で、一瞬だけ誰かと繋がれた夜だった。

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