はじめて「彼女」と呼べる人ができた
ハッピーメールを使い始めたとき、正直なところ大きな期待はしていなかった。
誰かと出会えたらいいな、くらいの軽い気持ちだったと思う。
それでも、やり取りを重ねる中で、自然に会話が続く相手が現れた。
はじめて会った日は、特別な演出もなく、ただコーヒーを飲んで話しただけだった。
それなのに、不思議と緊張は少なく、沈黙も苦にならなかった。
「また会おうか」という言葉が、無理なく口から出たのを覚えている。
毎日じゃなく、月に一度という距離感
付き合うことになったあとも、頻繁に会う関係にはならなかった。
自然と落ち着いたのが、月に一度くらいのデートだ。
世間的には少ないと思われるかもしれない。
でも、この距離感が、今の自分にはちょうどよかった。
会わない時間があるから、次に会う日が楽しみになる。
日常をそれぞれがきちんと生きていて、無理に干渉しない。
「恋人だけど、生活は別」という感覚が、心地よかった。
デートは派手じゃない
デートの内容も、ごく普通だ。
外食をして、少し歩いて、気になっていた店に入る。
特別なイベントがあるわけではない。
それでも、ひとりで過ごしていた頃とは違う時間の流れを感じる。
誰かと一緒に選んだメニュー、
相手の話を聞きながら飲むコーヒー、
帰り道に交わす何気ない一言。
その一つひとつが、「自分はちゃんと人と関係を築いている」と静かに実感させてくれる。
ひとりが好きでも、誰かといる時間は否定しなくていい
自分は基本的に、ひとりの時間が好きだ。
だから、恋人ができたからといって、すべてを共有したいわけではない。
それでも、月に一度、誰かと向き合う時間があることで、
自分の輪郭が少しはっきりするようになった気がする。
無理に埋めない距離感。
期待しすぎない関係。
それでも、確かに続いているつながり。
この関係が教えてくれたこと
ハッピーメールで彼女ができた、という事実よりも、
「自分に合った関係の形を選んでいい」と思えたことの方が大きい。
恋愛は、濃ければいいわけでも、頻繁であれば正解というわけでもない。
自分が息苦しくならない形で続くなら、それは立派な関係だ。
月に一度のデートは、
ひとりで生きてきた自分にとって、
ちょうどいい“人との関わり方”だった。


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