52歳になった今、出会いが必要かどうかと聞かれたら、答えは「必要だと思う」。
孤独になりたいわけでもないし、誰かと話したり、食事をしたり、笑ったりする時間は、やっぱり人生を少し前に進めてくれる。
それでも、なぜかハッピーメールに「もう一度登録しよう」という気持ちにはならない。
理由は一つではないし、明確な不満があるわけでもない。ただ、再登録画面を前にすると、指が止まる。
思い返せば、ハッピーメールでの出会いが悪かったわけではない。
実際に会えた人もいたし、普通に話ができる女性も多かった。怪しい人ばかり、という印象もない。むしろ、数だけ見ればチャンスは多かったと思う。
それなのに、なぜか「またあそこに戻る気がしない」。
一番近い感覚は、「疲れ」かもしれない。
メッセージを送り、返事を待ち、少し盛り上がり、そしてフェードアウト。
この繰り返しに、もう一度自分を放り込む気力が、前ほど残っていない。
若い頃なら、「数打てば当たる」という感覚で動けた。
でも52歳になると、時間の重みが違う。
一通一通のやり取りに、想像以上にエネルギーを使っていることに気づく。
もう一つ大きいのは、自分が何を求めているのかが変わったことだ。
刺激や新鮮さよりも、「安心」「無理のなさ」「続かなかった理由が想像できる関係」を重視するようになった。
ハッピーメールは、良くも悪くも「入口が広い」。
それは出会いの数を増やす一方で、関係が深まる前に終わる確率も高い。
今の自分は、その“広さ”に、もうワクワクしなくなっている。
また、どこかで自分自身の変化も感じている。
「会えるかどうか」よりも、「会ったあと、また会いたいと思えるか」を重視するようになった。
この視点で見ると、最初からスピード感のある世界は、少し合わなくなったのかもしれない。
再登録しない理由は、決してハッピーメールを否定しているからではない。
ただ、今の自分の年齢と心境に、少しズレてきただけだ。
52歳になると、「出会わなきゃ」という焦りと、「もう無理しなくていい」という気持ちが同時に存在する。
その間で揺れながら、どこに身を置くかを選び直している感覚に近い。
もしかしたら、数か月後にはまた違う気持ちになるかもしれない。
でも今は、「戻らない」という選択も、ひとつの前向きな判断だと思っている。
出会いをやめたわけではない。
ただ、出会い方を見直している途中なのだ。


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